機械式時計とは?魅力と基礎知識を徹底解説!
「機械式時計」と聞いて、高級感のある見た目、特別な時計といったイメージを持っている人も多いでしょう。クォーツ式時計が主流となった現代においても、機械式時計は多くの人に愛され続けています。
そこで、今回は、機械式時計とクォーツ式時計との違いに加え、機械式時計の基本的な仕組みや、「手巻き」と「自動巻き」の特徴、それぞれのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
また、世界的に有名なブランドや、長く愛用するためのお手入れ・メンテナンス方法についても紹介します。ぜひ、参考にしてください。
Contents
1. 時計の種類|クォーツ式と機械式の違いとは?
時計には大きく分けて「クォーツ式」と「機械式」の2種類があります。クォーツ式は手軽さと精度を重視した現代的な時計であるのに対し、機械式は職人技が詰まった伝統的な時計です。
見た目が似ていても中身の仕組みはまったく異なり、使い心地や所有感に大きく影響します。まずはこの2つの違いから見ていきましょう。
1-1. クォーツ式時計とは
クォーツ式時計は、1927年にアメリカでマリソン氏が発明し、日本では1937年に古賀逸策氏が国産第一号のクオーツ時計を開発しました。そして、1967年にセイコーが腕時計のプロトタイプを開発した後、1969年に世界で初めて実用化したのです。
現在でも多くの人々に愛用されています。動力源は電池であり、水晶振動子(クォーツ)の安定した振動を使って時を刻みます。この仕組みにより、非常に高い精度を実現しています。
価格帯も手頃なものが多く、メンテナンスもほとんど不要なのが特徴です。日常生活で気軽に使える点も魅力といえるでしょう。一方、機械的な構造の美しさや所有する満足感という点では、機械式時計に軍配が上がるかもしれません。
1-2. 機械式時計とは
機械式時計は、ぜんまいの力を利用して動く伝統的な時計です。内部には数百にも及ぶパーツが組み込まれており、それぞれが精密に連動して稼働します。電池などの電力を必要とせず、すべて機械で動いているのが特徴です。
クォーツ式と比べると精度は劣ると言われているものの、精巧な機構や手作業による組み立て技術には、唯一無二の価値があります。まさに「時を刻む芸術品」とも呼べる存在であり、多くの時計愛好家にとって憧れの存在となっているのです。
2. 機械式時計の2タイプ|手巻きと自動巻き
機械式時計には、「手巻き」と「自動巻き」の2種類があります。どちらも内部構造は機械式ですが、動力となるぜんまいの巻き上げ方法に違いがあります。
ここでは、手巻きと自動巻き、それぞれの仕組みや特徴を見ていきましょう。
2-1. 手巻き時計の仕組みと特徴
手巻き時計は、リューズを手で回すことでぜんまいを巻き上げる仕組みです。定期的に巻かなければ止まってしまいますが、それゆえにユーザーとの一体感が強く、愛着を持って使うことができます。
この「手巻き」という作業そのものが、機械式時計の魅力とされており、毎日のお手入れとして楽しんでいる人も多いです。構造が比較的シンプルなため、時計本体が薄く作れるのも手巻きの特徴といえるでしょう。
2-2. 自動巻き時計の仕組みと特徴
一方、自動巻き時計は、内部に半円形の重りが内蔵されており、腕の動きに応じて自然にぜんまいが巻かれる仕組みになっています。日常的に着用していれば、意識せずとも動き続けてくれる便利なタイプです。
ただし、長期間放置しておくと止まってしまうため、定期的に使うか、ワインディングマシン(自動巻き上げ機)を使用する必要があります。利便性と機械の魅力をバランスよく持ち合わせており、はじめての機械式時計としても人気があります。
2-3. 選び方のポイント
「毎日リューズを巻いて楽しみたい」「自分で管理するのが好き」という方には、手巻き時計が向いているでしょう。一方、「メンテナンスは最低限にしたい」「日常使いを重視したい」という方には、自動巻きが適しています。
また、時計の厚さやデザイン性も選ぶ際の大きなポイントになります。手巻きは薄型のモデルが多く、スーツスタイルに合いやすい傾向があります。自分のライフスタイルや使うシーンを考えながら選ぶことが大切です。
3. 機械式時計の魅力とデメリット
機械式時計には、単なる時間を知るための道具以上の価値があります。一方で、クォーツ式にはないデメリットもあるため、両面を理解しておくことが重要です。
ここでは、機械式時計の魅力とデメリットについて詳しく見ていきましょう。
3-1. 機械式時計の魅力
機械式時計の主な魅力として、以下の3点が挙げられます。
- 高い芸術性と職人技
- 電池不要で動く機構美
- 資産価値・コレクション性
ここでは、それぞれの魅力を見ていきましょう。
3-1-1. 高い芸術性と職人技
機械式時計は、熟練した職人の手によって一つひとつ組み立てられています。内部には数百もの小さなパーツが精密に組み込まれており、その緻密さはまさに芸術作品ともいえます。とくに、スケルトンモデルや、シースルーバックは、ムーブメントの動きを目で楽しむことができます。
3-1-2. 電池不要で動く機構美
クォーツ式のように電池交換が不要で、ぜんまいの力だけで動き続けるという点も魅力のひとつです。動力源が「人の手」や「腕の動き」といったアナログな仕組みは、デジタル化が進んでいる現代において、一種のロマンともいえるでしょう。
3-1-3. 資産価値・コレクション性
高級機械式時計は、使い込んでも価値が落ちにくく、むしろモデルによっては価値が上がることがあります。また、製造数が限られているモデルも多いので、コレクションとしての魅力もあるでしょう。長年使い続けて次世代へ受け継ぐという文化もあります。
3-2. 機械式時計のデメリット
ここでは、機械式時計のデメリットとして、以下の3点を見ていきましょう。
- クォーツに比べて精度が劣る
- 定期的なメンテナンスが必要
- 初期費用・維持費が高め
3-2-1. クォーツに比べて精度が劣る
一般的に、機械式時計は日差数秒~数十秒のズレが生じることがあり、クォーツ式と比べるとどうしても精度では劣ります。毎日の誤差を気にする方には、やや不便に感じるかもしれません。
3-2-2. 定期的なメンテナンスが必要
定期的にオーバーホール(分解掃除)が必要です。オーバーホールの費用については、時計の種類や施工店によって異なるものの、数万円〜十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。手間とコストがかかる点については、理解しておきましょう。
3-3-3. 初期費用・維持費が高め
精巧な構造やブランド価値を反映して、機械式時計の価格は高い傾向にあります。また、オーバーホールなどのメンテナンスに費用がかかるので、維持費がかかることを留意しておきましょう。
4. 世界に誇る機械式時計の有名ブランド
ここでは、世界的に有名な機械式時計の有名ブランドの一例を見ていきましょう。
- ロレックス
- パテック・フィリップ
- セイコー
4-1. ロレックス(ROLEX)
1905年にイギリスのロンドンにおいて、ハンス・ウイルスドルフ氏が時計専門商社を創業しました。その後、スイスに拠点を移して、高級時計ブランドで今や「高級時計の代名詞」とも言える存在になっています。機械式時計を語るうえで避けて通れないブランドであり、実用性とステータス性を兼ね備えています。
とくに、防水性能や耐久性に優れた「オイスターケース」や、自動巻き機構をはじめて搭載した「パーペチュアル」など、時計業界に革新をもたらしてきた実績があります。
人気モデルとしては「サブマリーナ」「デイトナ」「エクスプローラー」などがあり、いずれも資産価値が高く、中古市場でも高値で取引されています。ビジネスシーンでもカジュアルでも映える汎用性の高さも魅力です。
4-2. パテック・フィリップ(Patek Philippe)
1839年創業のパテック・フィリップは、スイス時計界の最高峰とも言われるブランドです。「世界三大時計ブランド」のひとつに数えられ、王族や著名人にも数多くの愛用者がいます。
年間製造本数はわずか数万本と少なく、ひとつひとつの時計に職人の技術が込められています。永久カレンダー、トゥールビヨン、ミニッツリピーターなどの複雑な機構を得意としており、精度と機能性を兼ね備えた時計を世に送り出しています。
パテック・フィリップの魅力は、単なる時計の枠を超えた「芸術作品」であること。所有すること自体がある種のステータスであり、希少性および資産価値も非常に高いです。中古市場でもプレミアが付くことが多く、「子から孫へ受け継ぐ時計」としても知られています。
4-3. セイコー(SEIKO)
セイコーは日本を代表する時計ブランドであり、機械式・クォーツ式の両方において世界的な功績を残しています。1969年に世界初のクォーツ式腕時計「アストロン」を発表し、時計業界に革命を起こしました。そして、機械式分野でも「キングセイコー」や「プレザージュ」などの高品質モデルを展開しています。
また、2017年にセイコーから独立した「グランドセイコー」は、スイス高級時計にも匹敵する精度と仕上げの美しさを誇りながら、コストパフォーマンスに優れた点が高く評価されています。日本ならではの繊細なデザインや、職人の丁寧な手仕事が感じられる逸品が揃っています。
日常使いに向いた手頃な価格帯のモデルから、ラグジュアリー志向の本格派までラインナップが幅広く、初心者から玄人まで楽しめるブランドです。
5. 機械式時計のお手入れとメンテナンス
機械式時計は非常に繊細な構造を持つ精密機械です。美しい状態と正確な動作を保つためには、日常的なお手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、時計を長く愛用するためのお手入れ方法や使用時の注意点などを紹介します。
5-1. 日常的なお手入れ方法
機械式時計は日常的にお手入れすることをおすすめします。
時計を毎日使っていると、汗や皮脂、ほこりなどが付着してしまいます。汚れなどをそのまま放置すると、サビやくすみの原因になるため、使用後は柔らかい布やセーム革で優しく拭き取ることが大切です。とくに、裏蓋やリューズ周辺、ラグの隙間などは汚れが溜まりやすいので意識して掃除しましょう。
また、防水機能があるモデルでも、長期間の使用や衝撃によってパッキンが劣化し、防水性が落ちることがあります。水を使用する作業や仕事、入浴の際には極力外すことをおすすめします。また、防水性能を過信せず、定期的に防水チェックをおこなうことも重要です。
5-2. 使用時に気をつけたいポイント
機械式時計は多くの歯車やスプリングが複雑に組み合わさっているため、強い衝撃や落下に弱い性質があります。スポーツするときや、重作業をするときは外すことをおすすめします。
また、磁気にも注意しなければなりません。スマートフォン、スピーカー、電子レンジなどの磁気を発する製品に長時間近づけると、精度が落ちてしまって、時計が狂ってしまうことがあります。最近では耐磁性能を強化したモデルもありますが、できるだけ磁気から離すことを心がけましょう。
なお、時計を外して保管するときは、平らな場所に文字盤を上にして置くのが一般的です。極端に高温または低温な場所や、湿気の多い場所は避けましょう。また、自動巻き時計の場合、使用しない期間が長くなるときは、ワインディングマシンを使うと内部の油が固まるのを防げます。
5-3. オーバーホールの重要性
機械式時計は使用頻度や環境によって個体差はありますが、一般的には3〜5年に一度のタイミングでオーバーホールすることが推奨されています。オーバーホールは、時計を分解・洗浄し、摩耗した部品の交換や潤滑油の再塗布などがおこなわれます。
オーバーホールにより、時計の寿命が大幅に延び、精度も保たれます。メンテナンスを怠ると、内部の部品が摩耗・劣化し、最悪の場合は高額な修理費がかかることもあるため、計画的なメンテナンスが重要です。
オーバーホールの費用はブランドやモデル、修理内容によって異なりますが、国産ブランドで2〜4万円前後、スイス高級ブランドでは5〜10万円以上になることもあります。また、複雑な機構の機械式時計の場合は10万円以上かかることも少なくありません。
オーバーホールの依頼先は、正規サービスセンターか、信頼できる専門修理業者を選ぶことがポイントです。ブランドの純正部品を使ってくれる業者や、技術者の資格が明記されている店舗であれば安心できるでしょう。
6. まとめ
機械式時計は、時間を知るためだけの道具ではなく、「時間を味わうための相棒」と言っても過言ではありません。職人たちの洗練された技術が込められており、所有するステータスや、資産価値を期待できます。
クォーツ式と比べて手間はかかるかもしれませんが、その手間こそが愛着を生み、まさに相棒となるのです。自分のスタイルや価値観に合った一本を見つけ、ぜひ機械式時計の世界を楽しんでみてください。
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