カルティエの宝飾時計が持つ魅力とは？代表作タンク・パンテールの特徴と買取相場

「カルティエの腕時計の価値が知りたい」

「カルティエの宝飾時計を買取に出すか悩んでいる」

 

ジュエリーブランドとして知られるカルティエは腕時計の先駆的存在でもあり、世界中で高い評価を受けています。

なかでも宝飾時計は、美しさと精巧さを兼ね備えたアイテムとして多くの愛好家に支持されており、買取市場でも高値で取引されています。

本記事ではカルティエの宝飾時計が愛されている理由と、買取市場でも人気の代表作を紹介します。

ご自宅に眠っているカルティエの腕時計を買取に出すかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

1. カルティエの宝飾時計が誕生した歴史

カルティエは1847年のフランス・パリで創業し、王国貴族から「王の宝石商」と呼ばれるほど、質の高いジュエリーで評価を得ていました。

一方で、創業当初から腕時計の制作にも力を入れており、創業からわずか6年で革新的なデザインと高い技術を融合させた実用的な宝飾時計を生み出します。

当時の腕時計は軍用装備品や女性向けの宝飾品としての立ち位置であり、決して普段使いするための実用品ではありませんでした。

そのため、カルティエの宝飾時計は現代の腕時計の形を創り出した先駆的存在だといえます。

 

そして、カルティエの宝飾時計が一気に脚光を浴びたきっかけは、1904年に時計師エドマンド・ジャガー氏が生み出した「サントス」です。

サントスが宝飾品として、実用性のある時計としての両面で高く評価されたことをきっかけに、腕時計文化が広まりました。

以降、カルティエでは「タンク」「パンテール」などの代表作も誕生し、華やかさと精密な職人技を兼ね備えた宝飾時計で、時代や国を超えて愛され続けています。

2. カルティエの宝飾時計が持つ魅力

カルティエの宝飾時計が世界中で支持されている理由として、主に4つが挙げられます。

• ジュエリーと時計を融合した独自デザイン
• ハイブランドならではの高級感と存在感
• 美しさと機能性を兼ね備えたムーブメント
• 定期的なオーバーホールで数十年使える耐久性

カルティエが手掛ける宝飾時計の魅力について、詳しく解説します。

2-1. ジュエリーと時計を融合した独自デザイン

カルティエの宝飾時計は単に時間がわかる道具としてだけでなく、芸術性を備えた装飾品としても評価されています。

ケースやブレスレットには繊細な装飾が施されており、宝石をあしらったジュエリー時計も多数展開しています。

加えて、カルティエは多くのモデルに特有のローマ数字が使われたダイヤルが採用されており、「IV（4）」を「IIII（4）」と表記している点も特徴です。

見る人が見ればひと目でカルティエの時計だとわかり、なおかつ華やかなデザインと調和していることが「宝飾時計」として愛されている理由です。

2-2. ハイブランドならではの高級感と存在感

カルティエは創業当初から世界中の王室や著名人に愛されてきたジュエリーブランドです。

いわゆるハイブランドでもあり、身に着けるだけで高級感と存在感を演出できます。

また、カルティエの時計はモデルごとに誕生当初から大きなデザイン変更がなく、流行にとらわれず長く着け続けられるでしょう。

普段使いできるアイテムながら、格式高さを印象付けられるデザインから、カルティエの宝飾時計は単なる実用品以上の役割があるといえます。

2-3. 美しさと機能性を兼ね備えたムーブメント

カルティエの時計は美しい外観だけでなく、時計として正確で優れたムーブメントも搭載されています。

カルティエの腕時計は2001年以降、自社工場を設立してムーブメントを開発・製造しています。

多くのモデルがデザインから機構まで一貫してブランド内で作られていることも、カルティエの宝飾時計の特徴です。

2009年以降はスイスにも自社工房を設立し、高精度の自社開発ムーブメントを生み出すなど、カルティエの宝飾時計は機能面でも進化し続けています。

2-4. 定期的なオーバーホールで数十年使える耐久性

カルティエの宝飾時計は、適切にメンテナンスすれば数十年にわたり使用できる、優れた耐久性でも評価されています。

特に機械式モデルは定期的なオーバーホール（分解清掃）により、時計としての精度と見た目を維持できるでしょう。

なお、カルティエの宝飾時計は5年に1回程度のオーバーホールが推奨されています。

優れたデザインと機能性を持つ腕時計であり、長期的に使い続けられる設計も、カルティエの宝飾時計が買取市場でも高値で取引されている理由の1つです。

3. カルティエ宝飾時計の代表作5選

カルティエは宝飾時計の分野で、多くの名作を生み出してきました。

なかでも知名度が高く、多くの方に愛されている代表的モデルとして、5つをご覧ください。

モデル	特徴
サントス	実用性を重視したブランド初の本格モデル
タンク	戦車から着想を得たモデル
パンテール	女性向けのエレガントなモデル
パシャ	高級感のあるスポーツウォッチ
バロンブルー	丸みのある普遍的なモデル

カルティエの代表的なモデル5つについて、詳しく解説します。

3-1. サントス｜実用性を重視したブランド初の本格モデル

サントスは1904年に誕生した、カルティエ初の宝飾時計です。

当時は航空家アルベルト・サントス=デュモン氏の要望から製作が始まったため、サントスと名付けられています。

丸みのある四角いケースとビス留めしたデザインが特徴で、シンプルかつ洗練されたデザインから、男性を中心に支持を集めています。

当時、時間の確認は懐中時計が主流で不便でしたが、サントスの誕生により時間確認が容易となり、優れた実用性と耐久性から、カルティエの腕時計の知名度は一気に広まりました。

3-2. タンク｜戦車から着想を得たモデル

タンクは1917年に誕生したモデルで、第一次世界大戦で活躍した戦車の形状から着想を得て設計されています。

戦車を思わせる直線的で力強いフォルムが特徴で、四角いケースとカルティエらしいローマ数字の文字盤が特徴です。

現代では一般的な四角形のケースの腕時計ですが、誕生当時は珍しく革新的なデザインであり、その独自性でも注目されました。

終戦後、ファッションに興味を持つ余裕も生まれたパリで発表されたモデルということもあり、誕生当初から現代まで高い人気を維持し続けています。

3-3. パンテール｜女性向けのエレガントなモデル

パンテールは1980年代に誕生したモデルで、ジュエリー要素が強く女性を中心に愛されているモデルです。

気品や力強さをテーマに、豹の毛並みを連想させるブレスレットが採用されていることが特徴で、宝石のような輝きがあります。

耐久性や防水性に優れたモデルも多く、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で着けられるでしょう。

パンテールの宝飾時計が登場して以降、カルティエでは豹をモチーフとしたジュエリーも多数登場しており、ブランドを代表するモデルの1つだといえます。

3-4. パシャ｜高級感のあるスポーツウォッチ

パシャは1940年代に登場し、1980年代より再解釈されてモデルチェンジしたモデルです。

「泳ぎながら着けられる時計」をテーマに開発されたスポーツウォッチで、防水性を高めるためリューズがねじ込み式キャップで保護されています。

また、円形のケースが採用された曲線的なデザインで、高級感がありながらスポーツウォッチとしての耐久性の高さを兼ね備えていることが特徴です。

クロノグラフ（ストップウォッチ）が搭載されたものもあり、まさしくスポーツ中も着けられる実用性の高いモデルだといえます。

3-5. バロンブルー｜丸みのある普遍的なモデル

バロンブルーは2007年に登場した、比較的新しいカルティエの宝飾時計です。

「青い風船」が由来で、名前のとおり円形のケースと特徴的な丸いカボションが採用されています。

また、カボションや針、ダイヤルなど一部のパーツに青色が採用されているものが多く、普遍的ながら洗練されたデザインも魅力です。

曲線的なデザインから男女問わず人気があり、ペアウォッチとして購入する方も多いモデルの1つです。

4. カルティエ時計の買取市場における相場

カルティエ宝飾時計の買取相場として、定番のモデルを例に紹介します。

サントス	15〜100万円以上
タンク	20〜150万円以上
パンテール	22〜130万円以上

※状態良好、動作に問題がない場合の買取相場です。

※ブランド買取専門店5社の買取価格をもとに提示しています。

 

カルティエの宝飾時計は中古市場でも高い人気があり、年代・モデルを問わず高価買取を見込めます。

特にタンクやパンテールは需要が安定しており、以下の条件が揃えば中古品でも新品に近い価格で買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。

• 状態がきれいで目立った傷や汚れがない
• 時計としての機能に致命的な問題がない
• 購入時の付属品や箱、保証書が揃っている

また、カルティエでは世界情勢や物価高の影響により価格改定も実施されており、モデルによっては5年間で10万円以上の値上げが実施された時計もあります。

その波を受け、中古販売価格や買取価格も上昇している傾向にあります。

もちろん、モデルや本体の状態により査定額は左右されます。

ただし、カルティエの宝飾時計は資産価値が高いため、適切に使用・保管しておけば不要になった際も高価買取を目指せるでしょう。

5. カルティエ宝飾時計の高価買取目指すためのお手入れ方法

カルティエの宝飾時計は高価買取を見込めるからこそ、傷や変色・時計機構の故障は査定額の大幅減額に繋がりかねません。

そのため、宝飾時計は日頃からケアして、大切に扱うことも大切です。

• クロスで表面の汚れやホコリを取っておく
• 付属品を揃えて買取査定に出す
• オーバーホールの履歴を保管しておく
• 信頼して査定を任せられる買取専門店を利用する

以下では、査定で減額を避けるためのカルティエ宝飾時計のお手入れ方法を具体的に解説します。

5-1. クロスで表面の汚れやホコリを取っておく

時計の査定において第一印象を左右する要素は、外観の美しさのため、表面は定期的にお手入れして汚れや変色を防ぎましょう。

• ケースやブレスレット表面を柔らかいクロスで拭く
• 凹凸のある部分は毛が柔らかいブラシでホコリを取る
• 使用しないときはケースや袋に入れてホコリや日光を避ける

腕時計として使用した際に付いた皮脂や汗・ホコリは、外した後にクロスで拭いて取り除きましょう。

宝飾時計はモデルにより石や貴金属が使われているものもあり、汚れや水分を放置すれば変色やくもりの原因となりうるため、こまめに拭くことが大切です。

 

なお、モデルによって使用されている素材や装飾は異なり、購入時に付属していた取り扱い説明書にお手入れ方法が明記されているものもあります。

そのため、お手入れの際は基本の取り扱いと併せて、説明書で推奨されているお手入れ方法を取り入れることもおすすめです。

簡単であっても日頃から大切にお手入れして、高価買取を狙いましょう。

5-2. 付属品を揃えて買取査定に出す

買取査定においてブランド品の価値を大きく左右するもののひとつが、付属品の有無です。

特に以下のものは必ず揃えて査定に出しましょう。

• ギャランティカード（保証書）
• 取扱説明書
• 時計が入っていた箱や袋
• 余りコマや替えベルト

これらが揃っていると正規品である証明となり、査定額に数万円以上の差が出る可能性もあります。

 

また、中古市場では正規取扱店で新品を購入した際に近い状態の品物の方が需要が高い傾向にあります。

カルティエの宝飾時計をはじめとしたブランド品は、買取査定に出す可能性を視野に入れて、付属品も大切に保管しておきましょう。

5-3. オーバーホールの履歴を保管しておく

腕時計は定期的に、専門の技師によるオーバーホール（分解清掃）を受ければ、機能と耐久性を維持できます。

腕時計は時計としての機能面に問題がないか否かも、買取査定額を左右します。

そのため、カルティエの宝飾時計などの高級腕時計を買取に出す際は、専門店によるメンテナンスを受けた記録があれば、機能面に問題がないことも証明できるでしょう。

高級腕時計のオーバーホールをした領収書や修理明細があれば、付属品と合わせて保管しておくことがおすすめです。

5-4. 信頼して査定を任せられる買取専門店を利用する

カルティエ宝飾時計を手放すにあたって大切なことが、買取先の選び方です。

ブランド品や宝飾時計の買取査定に強い専門店であれば、時計のモデルや状態に基づいて、適切な買取価格を出してもらえる可能性が高まります。

高級腕時計に関する豊富な知識や鑑定経験を備えたスタッフによる査定を受けられれば、査定額に納得感を持って買取に出せるでしょう。

無料査定から依頼できる店舗も多いため、カルティエ宝飾時計を手放す際は、高級時計の鑑定に強い買取専門店の無料査定相談から利用してみてください。

6. カルティエ時計を買取に出す際は専門店へご相談ください

カルティエの宝飾時計は、ブランド力とデザイン性から世界的に需要が高く、買取市場でも安定した価格を期待できます。

ただし、査定額はお手入れの状態や付属品の有無、そして買取査定を依頼する業者の専門性により大きく変わるため、注意が必要です。

大切な時計を少しでも高く売りたいのであれば、ブランド時計に特化した専門店に査定を依頼しましょう。

総合買取サロン「TIMELESS」は、ブランド品や貴金属を中心に無料買取相談を受け付けています。

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鑑定のうえ、納得感のある査定額の提示と説明を徹底しておりますので、カルティエ宝飾時計の売却を検討している方は、ぜひTIMELESSの無料査定相談をご利用ください。

※2025年2月時点。