エラーコインの価値を見分けるためにも!種類や高く売るポイントを解説
「祖父母の家や自宅の整理をしていたら、普通とは様子が違う硬貨を発見した!」なんて経験はありませんか?
通常のものと違う特徴を持つ硬貨は、意図しないミスによって生まれた「エラーコイン」かもしれません。
この記事では、コインコレクターに高い需要を誇る、エラーコインについて解説します。
高く売却するポイントもまとめているので、お手元にエラーコインがある人はぜひ参考にしてみてください。
Contents
1. エラーコインとは
エラーコインは、製造工程のミスや不具合によって本来のデザインや形状とは異なる状態で出荷されてしまった硬貨です。
形状のバリエーションは豊富ですが、いずれも発行枚数が少ない傾向があります。
ここでは、エラーコインの希少性を理解してもらうためにも、エラーコインが持つ価値について深掘りして解説します。
1-1. 希少性から高い価値が付くことも!
硬貨の製造は造幣局で厳格に管理されているので、ほとんどが同じ品質、形状を持って世に出回ります。
そんな造幣局の管理体制もあり、エラーコインの多くは発行枚数が少ない傾向にあるため、コインコレクター市場では通常の硬貨の価値よりも高くなりやすいです。
ただし、エラーコインにはさまざまな種類があり、製造年数や製造枚数によって価値が大きく異なるので、過去の買い取り履歴などを参考に価値を推測する必要があります。
1-2. エラーコインの最高金額とは
Yahoo!オークションで確認されている、エラーコインの最高金額は「平成年号1円アルミ貨変形ズレ打エラー」の280万円です。
他のエラーコインでも10万円以上の買値が付いたケースもあるため、自宅で形状が他とは異なる硬貨を見つけた際には、信頼できる買取サービスに鑑定してもらうことをおすすめします。
2. エラーコインの見分け方とは?種類を一挙紹介
硬貨を製造する手順は複雑なこともあり、エラーコインの形状も非常にバラエティ豊かです。
そのため、エラーコインかどうか見分けるには、ある程度の種類を把握しなければなりません。
ここでは、エラーコインか見分ける際に役に立つ、9つの種類について解説します。
ギザ10についても解説しているので、エラーコインに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
2-1. 穴ずれ
「穴ずれ」は、中心に開けられるはずの穴が本来の位置からずれてしまった硬貨です。
5円玉や50円玉、一部記念硬貨に見られるケースで、製造工程で金属板に穴を打ち抜く際の位置ズレが原因です。
わずかなずれから大きく偏ったものまで、ずれの大きさは硬貨によって異なりますが、ずれが大きければ大きいほど、価値が高くなる傾向があります。
硬貨全体のバランスを確認すれば、違和感に気づけるため、初心者でも簡単に見分けられるでしょう。
2-2. 穴なし
「穴なし」は、本来中央に穴が開けられるはずの硬貨に穴が開いていない状態で発行された硬貨です。
5円玉や50円玉で見られ、通常流通しない珍しいエラーであることから、状態が良ければコインコレクター市場で数万円以上の価値になる場合も珍しくありません。
ただし、昭和24年以前の5円玉や昭和33年以前の50円玉は、元から穴のないデザインを採用しているので注意が必要です。
2-3. 刻印ずれ
「刻印ずれ」は、硬貨のデザインが打刻される際に位置がずれてしまい、本来の中央から偏って刻まれた状態の硬貨を指します。
10円玉に多く見られるエラーコインで、昭和40年代までの硬貨では頻繁に刻印ずれのエラーが発生していました。
ずれの程度は硬貨によってさまざまであり、大きくデザインが外れているものほど珍しく、コインコレクターからの評価が高くなる傾向があります。
2-4. 影打ちエラー
「影打ちエラー」は、硬貨の打刻工程で金属素材がずれて二重に刻印され、デザインが重なって見える硬貨です。
輪郭や文字が二重線のようにぼやけて見えることにより、影のような模様が浮かび上がります。
刻印ずれ同様、エラーが軽度なものは比較的多く見ますが、明確に二重刻印が確認できるものは希少性が高く、コインコレクター市場で注目されやすい傾向があります。
2-5. 裏写りエラー
「裏写りエラー」は、硬貨を打刻する際に、前に打たれたコインのデザインが金属面に転写され、表面に本来ない模様が浮き出ててしまった硬貨です。
10円玉に多く見られるエラーコインで、エラーした模様によって、裏面の模様が透けて写ったように見えることから名づけられました。
硬貨だけでなく紙幣にも見られるエラーであるため、紙幣をチェックする際に意識してみることをおすすめします。
2-6. 傾打ずれ
「傾打ずれ」は、硬貨を打刻する際に金属素材が水平に固定されず、傾いた状態で刻印されてしまった硬貨です。
昭和40年以前の10円玉に多く見られるエラーで、傾きの角度は硬貨によって大きく異なります。
特に傾きが大きいものは珍しいとされる傾向にあるため、見た目ですぐに判別できるような傾打ずれ硬貨は、高い価値を秘めている可能性が高いです。
2-7. ヘゲエラー
「ヘゲエラー」は、表面や縁に金属のめくれ・剥がれが生じてしまった硬貨です。
製造過程で金属素材の圧延や打刻がうまくいかず、地金が盛り上がったり欠けたりしてしまうのが原因で、金属のめくれ・剥がれだけでなく、余計な塊が付いてしまっているケースもあります。
ヘゲエラーは見た目が良くないことから、コインコレクターの間でも人気が低く、高額で販売するのが難しいエラーコインだといえるでしょう。
2-8. 裁断エラー
「裁断エラー」は、硬貨を製造する際に金属板から円形の素材を打ち抜く工程で位置がずれたり、途中で欠けてしまったりして、不完全な形状になった硬貨です。
縁が大きく欠けていたり、楕円形に近い形になっているものが多く、見た目ですぐに判別することが可能です。
全硬貨で見られるエラーであるため、あまりエラーが出にくい硬貨でも発見できる可能性があります。
2-9. 【番外編】ギザギザの10円玉(ギザ10)はエラーコインなの?
ギザギザの10円玉(ギザ10)は、側面がギザギザになっている10円玉です。
通常の10円玉には見られないデザインですが、昭和26年から昭和30年までの10円玉で採用されたデザインということもあり、エラーコインには分類されていません。
そのため、コインコレクター市場で見ても他のエラーコインより、価値が低めに設定されている場合がほとんどです。
3. コインコレクターから人気の高いエラーコインとは
エラーの種類によって、価値が高くなるポイントが異なるエラーコインですが、どのエラーコインも共通して、価格を左右する要素も少なからず存在します。
ここでは、どのエラーコインにも共通する、コインコレクターから人気を得やすい要素を2つ解説します。
エラーコインを見つけた際には、以下の要素もチェックして、本当に価値が高いものであるか推測してみるとよいでしょう。
3-1. 年号が新しい
造幣技術が進歩した現代ではエラーの発生が極めて少なく、新しい年号のエラーコインはきわめて流通量が少ないです。
そのため、エラーコインは一般的に古いものほど価値が高いと思われがちですが、実は「年号が新しい」場合も注目されます。
年号が新しい硬貨でエラーを発見した場合は、高い価値が付く可能性が高いので、大切に保管するように心がけましょう。
3-2. 一般では製造されなかった年数が記載されている
大量に世の中に出回っている硬貨ですが、毎年発行されているわけではありません。
そのため、貨幣セット用に製造された硬貨など、一般用に製造されていなかった年数が刻まれている硬貨は、流通量が少ないことから価値が高くなりやすいです。
同じようなエラーでも製造年数が違うだけで、価格が大きく変わるため、エラーコインの製造年数を確認した際には、その年に一般用で硬貨が製造されているかどうかを確認するとよいでしょう。
4. 【希少な価値がある】エラーコインの具体例5選
ここでは、希少価値の高いエラーコインの具体例を5つ紹介します。
エラーコインのリアルな価格を把握したい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
4-1. 竜2銭銅貨エラー
竜2銭銅貨は、明治6〜17年に製造された硬貨です。
発行枚数が多いため、通常の硬貨であればそこまで高い価値は期待できませんが、エラーコインの場合、以下のような価値になる可能性が高いです。
- 影打ちエラー:~30,000円
4-2. 50円白銅貨 昭和43年
昭和43年の50円白銅貨は、昭和42年から現在まで製造されている3代目の50円玉硬貨です。
現在も発行されているため、通常の硬貨は付加価値が特にない傾向にありますが、エラーコインの場合、以下のような価値になる可能性が高いです。
- 50円白銅貨 昭和43年 穴ずれ:~5,000-50,000円
4-3. 50円白銅貨 昭和50年
昭和50年の50円白銅貨は、昭和43年と同じく、昭和42年から現在まで製造されている3代目の50円玉硬貨です。
昭和50年の50円白銅貨は、穴ずれだけでなく穴なしも確認されているため、エラー内容によって以下のように値段が異なる傾向があります。
- 50円白銅貨 昭和50年 穴ずれ:~5,000-50,000円
- 50円白銅貨 昭和50年 穴なし:~5,000-50,000円
4-4. 5円黄銅貨 昭和24年
昭和24年の5円黄銅貨は、現在使用されている5円玉と文字の文体が異なるデザインで、年数によっては高い価値が付けられます。
ずれの程度や年号によって価格が左右しますが、エラーコインの場合、以下のような価値になる可能性が高いです。
- 黄銅貨 昭和24年 穴ずれ:~5,000-50,000円
4-5. 500円白銅貨 平成6年
平成6年の500円白銅貨は、1982年から平成初期まで製造されていたデザインになります。
発行枚数が多いため、通常の硬貨であればそこまで高い価値は期待できませんが、エラーコインの場合、以下のような価値になる可能性が高いです。
500円白銅貨 平成6年 傾きエラー:~3,000円
5. エラーコインを高く売る3つのポイント
エラーコインの価値は年号や発行枚数、エラー内容によって大きく変わりますが、価値を最大限引き出して高く売るためには、販売する際にいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、エラーコインを高く売るために知っておきたい、3つのポイントを解説します。
5-1. コインをきれいに保つ
エラーコインを高く売るためには、コインの状態をできるだけきれいに保つことが重要です。
汚れや傷があると価値が下がるため、手で直接触らず手袋を使用し、取り扱うように心がけましょう。
ただし、磨いてしまうと本来の質感が損なわれ、かえって評価が下がる場合があるので、手入れは柔らかい布で軽く拭くくらいで留めておきましょう。
5-2. エラーの種類を正確に確認する
エラーコインを高く売るには、まず「どの種類のエラーか」を正確に確認することが欠かせません。
穴ずれや影打ちなどエラーの種類によって希少性や市場価値は大きく変わるため、インターネットや造幣局の情報を参考に、エラーの種類を明確にするとよいでしょう。
なお、エラーの種類判別を根拠のあるデータとともに提出したい場合は、プロに鑑定を依頼し、鑑定書を元に種類を提示することをおすすめします。
5-3. 実績豊富な専門家に鑑定してもらう
エラーコインを高く売るためには、実績豊富な専門家に鑑定してもらうことが重要です。
プロの鑑定を受けることで、真贋の確認やエラーの種類判別に対して高い信頼度が生まれるため、適正な市場価値を算出しやすくなります。
特に珍しいエラーや高額取引が期待できる硬貨は、信頼できる鑑定書があることで買い手の安心感を得られるので、買い取りを円滑に進めるには必須な要素だといえるでしょう。
6. エラーコインをきれいに保てる!手入れ&保管方法
ここでは、エラーコインの高価買取につながる、おすすめ手入れ方法&保管方法を解説します。
エラーコインの価値を下げかねないNG行動もまとめているので、エラーコインの取扱いに困っている人は参考にしてみてください。
6-1. 手入れ方法
エラーコインの価値は、本来の光沢や状態を維持できるかどうかで大きく左右されます。
エラーコインに変化を及ぼさないためにも、以下のような軽い手入れ方法で留めておくことが大切です。
- 軽いホコリ:ブロアーでとばす
- 表面の汚れ:柔らかい布やティッシュで軽く拭く
市販の研磨剤や布で磨くと、表面の光沢や打刻の凹凸が失われ、価値が大きく下がってしまうため、過剰な手入れはNGです。
また、手の油分でシミや変色が起きるリスクに備えて、エラーコインを触る際には手袋を着用することをおすすめします。
6-2. 保管方法
エラーコインの状態を維持するためにも、手入れだけでなく、コインホルダーを使用するなど、保管方法にも力を入れるように心がけましょう。
高温多湿や紫外線は変色や錆の原因になるので、直射日光を避け、風通しの良い場所に置くと安心です。
複数のコインを保管する際には、コイン同士の擦れを防ぐために、1枚ずつ保管することをおすすめします。
7. エラーコインを売る際の注意点とは
ここでは、エラーコインを売る際に意識したい、注意点を2つ解説します。
売却時のトラブルに巻き込まれないようにするためにも、以下の注意点を事前に把握することが大切です。
7-1. 偽物がまぎれていることがある
エラーコインによっては、意図的に加工された偽エラーや自然な摩耗や傷であったケースも存在します。
偽物を誤って売却して、後のトラブルに発展しないようにするためにも、プロによる鑑定や信頼できる業者へ依頼してから売却するように心がけましょう。
7-2. 悪徳業者を見極める
買取業者の中には、相場より極端に安い価格を提示して買い叩いたり、「今すぐ売らないと価値が下がる」と不安をあおる悪徳業者が紛れ込んでいる可能性があります。
悪徳業者に希少なエラーコインを渡さないようにするためにも、複数の鑑定士や買取業者に査定を依頼して、相場感を把握することをおすすめします。
また、実績や口コミ、鑑定書の有無を基準を確認して、信頼できる買取業者であるか見極めることも大切です。
8. まとめ
この記事では、コインコレクターに高い需要を誇る、エラーコインについて解説しました。
エラーコインの売却には、信頼できる買取業者の力が必要不可欠です。
もし、自分の持っているエラーコインの価値が気になる人は、信頼できる買取業者探しからスタートしてみてはいかがでしょうか。
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