ジュエリーのお手入れ方法を素材別に紹介|変色や曇りの原因も解説
「ジュエリーのお手入れはどうやるの?」「洗剤や重曹は使えるの?」と悩んでいませんか?大切な思い出があるジュエリーだからこそ、正しいお手入れ方法で少しでも長く本来の輝きを保ちたいですよね。
そこで本記事では、ジュエリーの素材別のお手入れ方法や、取り扱いのちょっとしたコツなどを丁寧にご紹介します。変色や曇りの原因についても解説するので、ジュエリーがすでに汚れて悩んでいる方も参考にしてみてください。
Contents
1. ジュエリーの変色や曇りの原因
ジュエリーの変色や曇りの原因は、主に以下の4つが考えられます。
- 皮脂や汗などの汚れ
- 空気中の成分との化学反応
- 高温や紫外線などの熱ダメージ
- 化粧品やヘアスプレーなどの刺激
着用後にお手入れしないまま放置すると、皮脂や汗が酸化してジュエリーが変色する原因になります。皮脂や汗には微量の硫化水素が含まれており、ジュエリーの金属と反応して変色を引き起こすこともあります。
また、化粧品やヘアスプレーに含まれる化学物質による刺激も、ジュエリーが変色してしまう原因の1つです。エナメル加工が施されているジュエリーは、高温や紫外線などの熱ダメージによって変色してしまうこともあるでしょう。
2. ジュエリーの変色や曇りを防ぐコツ
ジュエリーが変色する原因の1つは「皮脂や汗の付着」です。着用後にクロスで軽く拭き取ることで、皮脂や汗の付着は誰でも簡単に予防できます。
また、化粧品やヘアスプレーに含まれる化学物質がつかないよう、ジュエリーは身だしなみの最後に着けるのが長持ちさせるコツです。専用ケースやジュエリーボックスに入れて空気に触れないように保管すると、変色(硫化)や曇りを予防できます。
3. ジュエリーが変色したときの対処法
ジュエリーが変色したときは、以下4つの方法でお手入れができます。
- 中性洗剤で洗う
- 超音波洗浄機で洗う
- 専用クリーナーで拭く
- クリーニングに出す
ジュエリーは種類や素材によって、洗浄の際に使えるアイテムが異なります。たとえば、ゴールドやプラチナは「中性洗剤」を使って、自宅で洗浄・お手入れすることが可能です。
また、ダイヤモンドやルビーなどの硬度が高いジュエリーには、細かい汚れもスッキリ落とせる家庭用超音波洗浄機を使うことができます。自分では落とせなさそうな汚れ・変色が気になる場合は、ブランド直営店やジュエリー専門店でクリーニングしてもらうのがおすすめです。
4. 自宅でできるジュエリーのお手入れ方法
ここでは、自宅でできるジュエリーのお手入れ方法を素材別にご紹介します。ジュエリーごとに苦手な刺激も表で記載するので、お手入れ方法とあわせてチェックしてみてください。
4-1. ゴールド・プラチナ・シルバーのお手入れ方法
ゴールド・プラチナ・シルバーの苦手な刺激や、お手入れの手順は以下のとおりです。
| 項目 | 汗・皮脂 | 化粧品 | ヘアスプレー | 紫外線 | 衝撃 | 超音波洗浄機 |
| ゴールド | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
| プラチナ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
| シルバー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
〇=安全 △=なるべく避ける ×=避ける
- 専用クリーナー(または中性洗剤)をぬるま湯に溶かす
- 柔らかいブラシで軽くこする
- 真水でよくすすぐ
- 柔らかいクロスで水分を拭き取る
ゴールド・プラチナ・シルバーは、専用クリーナーや中性洗剤を使ってお手入れができます。着用後は汗や汚れをクロスで拭き取ると、変色や曇りの防止に効果的です。
シルバーについては黒ずみの原因になるため、お風呂や温泉では必ず外しましょう。
4-2. ダイヤモンド・ルビー・サファイヤのお手入れ方法
ダイヤモンド・ルビー・サファイヤの苦手な刺激や、お手入れの手順は以下のとおりです。
| 項目 | 汗・皮脂 | 化粧品 | ヘアスプレー | 紫外線 | 衝撃 | 超音波洗浄機 |
| ダイヤモンド | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
| ルビー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
| サファイヤ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
〇=安全 △=なるべく避ける ×=避ける
- 専用クリーナー(または中性洗剤)をぬるま湯に溶かす
- 柔らかいブラシで軽くこする
- 真水でよくすすぐ
- 柔らかいクロスで水分を拭き取る
ダイヤモンド・ルビー・サファイヤは硬度が高いジュエリーのため、中性洗剤を使ったお手入れ以外に、自宅で超音波洗浄機を使った洗浄も可能です。水の中の気泡が弾けることで、ブラシでは落とせない細かい汚れも洗浄できます。
汚れをスッキリ落としたい場合は、超音波洗浄機に中性洗剤を加えて洗浄しましょう。
4-3. エメラルド・ヒスイのお手入れ方法
エメラルド・ヒスイの苦手な刺激や、お手入れの手順は以下のとおりです。
| 項目 | 汗・皮脂 | 化粧品 | ヘアスプレー | 紫外線 | 衝撃 | 超音波洗浄機 |
| エメラルド | ◯ | × | × | ◯ | × | × |
| ヒスイ | ◯ | × | × | ◯ | △ | × |
〇=安全 △=なるべく避ける ×=避ける
エメラルドやヒスイは非常にデリケートで、衝撃に弱い特徴があります。表面に汗や汚れがついても水には入れず、柔らかいクロスで優しく拭く程度にとどめましょう。
化粧品やヘアスプレーなどの刺激にも弱いため、メイクやヘアセットが終わったあとに着用することを心がけてください。
4-4. オパール・トルコ石のお手入れ方法
オパール・トルコ石の苦手な刺激や、お手入れの手順は以下のとおりです。
| 項目 | 汗・皮脂 | 化粧品 | ヘアスプレー | 紫外線 | 衝撃 | 超音波洗浄機 |
| オパール | ◯ | ◯ | △ | ◯ | × | × |
| トルコ石 | △ | △ | × | × | × | × |
〇=安全 △=なるべく避ける ×=避ける
オパールやトルコ石は、衝撃に弱い柔らかいジュエリーです。汗や汚れがついても水には入れず、柔らかいクロスで優しく拭くお手入れにとどめましょう。
トルコ石は水分が染みると変色の原因になるため、汗がついたら早めに拭き取ることが大切です。
4-5. パール・サンゴ・コハクのお手入れ方法
パール・サンゴ・コハクの苦手な刺激や、お手入れの手順は以下のとおりです。
| 項目 | 汗・皮脂 | 化粧品 | ヘアスプレー | 紫外線 | 衝撃 | 超音波洗浄機 |
| パール | △ | △ | × | × | × | × |
| サンゴ | △ | △ | × | × | × | × |
| コハク | △ | × | △ | × | × | × |
〇=安全 △=なるべく避ける ×=避ける
自然から生まれたジュエリー(有機物)であるパール・サンゴ・コハクは、酸やアルカリに弱い特徴があります。汗や化粧品などが付着したら、柔らかいクロスで早めに拭き取りましょう。
有機物は紫外線にも弱いため、直射日光が当たらない場所での保管が最適です。
5. ジュエリーの普段のお手入れ・取り扱いポイント
ジュエリーは取り扱いのポイントを押さえることで、本来の輝きを長く保てます。ここでは、ジュエリーの普段のお手入れ・取り扱いのポイントを5つみていきましょう。
5-1. 身だしなみの最後に着ける
ジュエリーは「身だしなみの最後に着ける」ことを心がけましょう。以下のような油分やアルコールはジュエリーの変色・曇りの原因になるため、付着させないよう注意してみてください。
- 化粧品
- ヘアスプレー
上記のものを付着させないだけでも、ジュエリーやアクセサリーの輝きを保ちやすくなります。洋服を着る・脱ぐ際にジュエリーが引っかかって破損することもあるため、出発前は最後に着け、帰宅後には最初に外すようにしましょう。
5-2. 外したらすぐにクロスで拭く
身だしなみの最後に着けたジュエリーにも、生活のなかで自然と汗や汚れがついてしまいます。帰宅してジュエリーを外したら、なるべく早めに柔らかいクロスで汗や汚れを拭き取りましょう。
「明日も着けるし、今日は拭かなくてもいいよね……」とお手入れを怠ってしまうと、汗や汚れが付着したままとなり、ジュエリー本来の輝きや風合いを損なう原因になります。毎日のちょっとしたお手入れでジュエリー本来の輝きを長く保てるので、少々面倒に感じても、着用後はクロスでやさしく拭く習慣をつけましょう。
5-3. 水に濡れるシーンでは外す
ジュエリーは水に濡れると、変色の原因になったり何かとぶつかって破損したりすることがあります。以下のような水に濡れるシーンでは、ジュエリーを外すよう心がけましょう。
- 洗い物
- シャワー
- 入浴
- 温泉
- プール
水垢や石鹸がついたジュエリーは、変色や曇りを引き起こしやすくなります。ジュエリーは塩素や硫黄に弱い素材が多いため、お風呂や温泉では外してから入るようにしてください。
もしジュエリーが水に濡れた場合は、乾いた柔らかいクロスで水分を早めに拭き取ることが大切です。エメラルドやオパールなどの衝撃に弱いジュエリーは、水に濡れないようにとくに注意しましょう。
5-4. 素材にあうクロスを選ぶ
ジュエリーのお手入れでは、素材にあうクロスを選ぶことも大切です。多くのジュエリーにはゴールド・プラチナ・シルバーなどの金属素材が使用されています。お手入れの際は金属素材にあうクロスを選ぶことで、ジュエリー本来の輝きや風合いを保ちやすくなります。
たとえば、地金部分の細かい傷が気になるときは、研磨剤入りのクロスを使ったお手入れが最適です。メッキ加工がされているジュエリーは輝きや風合いを損なう可能性があるため、研磨剤が含まれていないクロスを選ぶのがよいでしょう。
5-5. 1つずつ個別に保管する
ジュエリーやアクセサリーは、1つずつ個別に保管するのがおすすめです。1つずつ個別に保管することで、ジュエリー同士が擦れて傷がつくのを防げます。
保管の際はジュエリー同士がぶつからないように、専用ケースやジュエリーボックスに入れて管理しましょう。大きなケースでは仕切りをつかって、ジュエリー同士がぶつからないように工夫してみてください。
また、保管の際は以下の場所を避けることで、紫外線や湿気などの刺激からジュエリーを守れます。
- 直射日光があたる場所
- 高温になる場所
- 湿度の高い場所
- 防虫剤のある場所
「空気に触れないようにする」「紫外線に当たらないようにする」の2点を意識して保管することで、ジュエリーの変色や曇りを予防できます。
6. ジュエリーのお手入れについてよくある質問
最後に、ジュエリーのお手入れについてよくある質問とその回答をご紹介します。
6-1. ジュエリークリーニングはどこでできますか?
ジュエリーやアクセサリーのクリーニングは、以下の4つの場所で依頼できます。
- ブランド直営店
- ジュエリー専門店
- 百貨店
- オンラインショップ
もっともメジャーなのは、お手持ちのジュエリーを購入した店舗でジュエリークリーニングしてもらう方法です。ブランド直営店やジュエリー専門店なら、プロのテクニックによるきめ細やかな洗浄で、ジュエリーの裏やくぼみに付いた汚れも綺麗にクリーニングしてもらえます。
また、お手持ちのジュエリーのメッキが剥がれた場合も、専門店へクリーニングに出すことで輝きを取り戻す場合もあります。ただし、ジュエリーの種類や素材によってはクリーニングできない場合もあるため、持ち込む前に店舗に問い合わせてみるのがおすすめです。
6-2. ジュエリー洗浄に重曹は使えますか?
重曹は宝石を傷つける恐れがあるため、ジュエリーの洗浄には適していません。ただし、宝石を使用していないシルバーアクセサリーには、重曹を使った洗浄が有効です。
重曹を使ったお手入れの手順を簡単にご紹介します。
- 耐熱容器の底にアルミホイルを敷く
- アルミホイルの上にシルバーを置く
- 容器に重曹を大さじ1入れる
- シルバーが浸るくらい熱湯を入れる
- 熱湯が冷めるまで放置する
- 流水でよくすすぐ
- 柔らかいクロスで水分を拭き取る
上記の手順で洗浄すると、アルミホイルと重曹が化学反応を起こしてシルバーの汚れや黒ずみを取り除けます。重曹が使える素材かどうかわからない場合は、購入した店舗に問い合わせてみると誤ったお手入れを防止できて安心です。
6-3. ネックレスのお手入れは毎日したほうがいいですか?
専用クリーナーや中性洗剤などを使ったお手入れを毎日する必要はありません。しかし「外したらすぐにクロスで拭く」お手入れは、できれば毎日の習慣に取り入れるのがおすすめです。
着用後に汗や汚れを拭き取る習慣をつけることで、ネックレスの変色や曇りを予防し、アクセサリー本来の輝きを保ちやすくなります。他のアクセサリーとぶつかって傷がつなかいように、保管は1つずつ分けておこなおうことも大切です。
7. まとめ
ジュエリーは毎日丁寧にお手入れすることで、本来の輝きや風合いを長く楽しめるようになります。使える洗剤やお手入れ方法はジュエリーの素材によって異なるため、本記事の手順を参考にしながら実践してみましょう。
自宅のお手入れで落とせない汚れや変色は、ブランド直営店やジュエリー専門店でクリーニングしてもらうことができます。毎日の取り扱いに注意しつつ、もし気になる汚れや変色がある場合は、気軽にプロの手を借りて本来の輝きを取り戻しましょう。
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