金製品のネックレスや、指輪の内側に「K18」などの刻印を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これらの刻印には種類があり、意味があります。この記事では、刻印についての基礎知識や、見極め方、金製品のお手入れ方法まで、わかりやすく解説します。
Contents
1. 金製品と刻印の関係
金製品の刻印には意味があります。まずは刻印の目的と、日本と海外では違いがあるのかを解説します。
1-1. 刻印の目的
金製品の刻印の目的は、金製品の品質と純度を簡単に証明するためのものです。中でも、日本の造幣局の試験を通過して証明を受けた金製品は、ホールマークと呼ばれる証明記号を打刻し、品位を証明できます。正式名称は「純分認証極印」といいます。
1-2. 日本と海外における金製品刻印の違い
日本では金製品の刻印が法律で義務付けされていません。そのため、刻印がない金製品も存在します。では、海外はどうなのか?日本と海外での違いを解説します。
1-2-1. 日本の場合
日本の造幣局で証明された金製品には、日本の国旗である「日の丸マーク」「ひし形」「純度を示す数字」の3つが刻印されます。
「純度を示す数字」は国際的に使用されている最低含有率の考えを基に、1000分率で表示します。
つまり、「K18」とだけでホールマークのない刻印は、純度を表記してはいますが、造幣局の証明はされていないということです。
1-2-2. 海外の場合
日本の刻印は国旗がデザインされていますが、海外の刻印は国によってデザインに違いがあります。
アメリカでは、18K、14Kと「数字とアルファベット」で表記されます。
フランスでは、18金以上のものに刻印が義務付けられており、鷲のマークが刻印されます。
イギリスでは、金製品への刻印が法律で義務付けられています。そのため、金属の種類、検査した機関、年代、製造元、税金を支払った証、というように細かく刻印しなければなりません。
中国では、「万足金」(24金程度)「千足金」(21金〜23金程度)「足金」(20金程度)の3種類で刻印されます。
2. 金製品の刻印種類と意味
刻印には純度を示す表記として、24分率と1000分率があります。ここでは、刻印の種類と意味を解説します。
2-1. K24(24金)とは
「K24」の「K」は、金の純度を示す単位「カラット(Karat)」のことで、現在でも広く使われています。金が含まれる量が多いほど純金に近づくわけです。
先ほどご紹介した造幣局のように、国際的には1000分率で刻印されることが一般的ですが、24分率のカラット表記も同じ意味を持っています。
カラット表記と造幣局の品位証明区分を表にすると以下のようになります。
カラット表記(24分率) | 純度(純金) | 造幣局の品位証明区分(1000分率) |
K24(24金) | 100% | 999 |
2-2. K18(18金)とは
K24と同じようにK18もよく目にする刻印です。こちらを表にすると以下のようになります。
カラット表記(24分率) | 純度(純金) | 造幣局の品位証明区分(1000分率) |
K18(18金) | 75.0% | 750 |
2-3. その他の刻印例
K24とK18を例としてあげましたが、他にも金製品の刻印には種類があります。
カラット表記(24分率) | 純度(純金) | 造幣局の品位証明区分(1000分率) |
K22 | 91.6% | 916 |
K14 | 58.5% | 585 |
K10 | 41.6% | 416 |
K9 | 37.5% | 375 |
K●●PG(ピンクゴールド) | こちらはカラーゴールドを表す刻印です。金の純度を表す数字はそのままに、色味を表す刻印がされます。 | |
K●●WG(ホワイトゴールド) | ||
3. 金製品刻印の場所について
金のアクセサリーを所有していても、刻印を見た記憶がないという方もいるかもしれません。金製品の刻印は、主に目立たない場所にされることが多いです。
- ネックレス:留め具部分
- 指輪:リングの内側
- ピアス:針の部分やキャッチ部分
- 金塊(インゴット):表面
- ペンダントトップ:側面や裏側、バチカン部分
- ブローチ:針の部分や背面
4. 金製品の価値を決める要因
金製品は複数の要因によって価値が決まります。刻印以外にも、「金の素材としての価値」と「製品としての価値」があります。
4-1. 金の素材としての価値
金の素材としての価値は純度と重量です。
純度は上記で解説した通り、金の含有量が多いほど価値が高くなります。
もうひとつの要因が、金の重量です。純度が同じでも重量があるほうが、価値は高くなります。
4-2. 製品としての価値
製品として価値が上がる理由はデザインやブランド、宝石の有無にあります。
有名なデザイナーやハイブランドの金製品は、その価値が価格に上乗せされます。
例えば、ティファニーやカルティエ、ブルガリなど、同じ純度の金製品でもブランドの信頼性やデザイン性が加味され価値が高くなります。
また、金製品にダイヤモンドやルビーなどの宝石があしらわれている場合、それらの価値も含まれるので価格が上がります。
5. 金製品の偽物について
市場には金製品の偽物が多く出回っています。どんな偽物があるのかを紹介します。
5-1. 金メッキ製品
表面が金で覆われており、中身は別の金属が使用されています。
見た目は本物の金製品と似ていますが、以下の特徴があります。
- 長時間経つと、周りの金メッキが剥がれて下地の金属が見える
- 磁石に反応する
- 本物の金より比重が軽い
- 酸テストで簡単に判別できる
5-2. 刻印の偽装
本物の金製品ではないのに「K24」や「18K」など偽の刻印がされています。
特徴としては以下のとおりです。
- 刻印が浅い、斜め、不均一になっている
- 刻印が不自然に潰れている
- 正規品には使われていない記号や字体を使用している
- 本来の刻印位置とは異なる場所にある
- 刻印の深さが一定ではない
6. 金製品が本物か見極める方法
実際、ネックレスなど見た際に、本物かどうかを自分で見極めるポイントがあると、わかりやすいです。ここでは、見極める方法について紹介します。
6-1. 刻印を確認する
最も簡単でわかりやすい方法として、ここまで解説した刻印を確認することです。
「ホールマーク」や「K18」などの刻印がされていれば、造幣局の試験をパスしているため、信用度はかなり高いといえます。
しかし、出回っている製品の中には、刻印や純度の偽装など偽物の場合もあります。逆をいえばホールマークがないものでも、本物の場合もあります。
購入する前の参考として素材や純度を把握しておくと良いでしょう。
6-2. 磁石を近づけてみる
本物の金は磁石に反応しない性質があります。そのため、くっつくようであれば金メッキや異なる金属が使われている可能性が高いです。
6-3. 比重を調べる
金の比重は非常に高く、純度によって変化します。
家庭では、はかり・水・糸などを使って簡易的に比重を測ることができます。
- 金の比重
- K24:19.13~19.51
- K18:14.84~16.12
- K14:12.91~14.44


