2025.09.25

宝飾時計とは?〜特徴や有名ブランド、買取価格まで解説〜

宝飾時計

腕時計は、いつどこでも時間を確認できる実用性はもちろん、ファッションの一部としての魅力も備えたアイテムです。

そんな腕時計を、金や宝石を埋め込むことでキラキラと輝くアクセサリーのように身につけられるのが「宝飾時計」。

本記事では、その魅力について解説していきます。

Contents

1. 宝飾時計とは何か?

宝飾時計とは、「宝飾」と名前がついている通り金や宝石が埋め込まれた腕時計のこと。

その煌びやかな雰囲気から、華やかなコーディネートを作るのに適しているのはもちろん、高価格帯で取引されています。

時計としての機能と宝飾品としての機能を兼ね備えているため、製造するブランドも“腕時計”ルーツのメーカーと“ジュエリー”ルーツのメーカーに分かれている点も特徴的です。

 

2. 宝飾時計の特徴

宝飾時計の特徴として、ここでは以下3つの点に分けて解説していきます。

  • デザイン性の高さ
  • 華やかなシーンにピッタリ
  • 時計としての性能

2-1. デザイン性の高さ

アクセサリー感覚で身につけられる宝飾時計には、魅力的なデザインを持つアイテムが多くあります。

金や宝石があしらわれている宝飾時計ですから、アクセサリーとして身につけやすいようそのデザインも美しく洗練されているのです。

 

2-2. 華やかなシーンにピッタリ

金や宝石が煌いてラグジュアリーな雰囲気が漂う宝飾時計は、華やかなシーンでの装いにピッタリです。

特に、パーティーなどのドレスを着用するような場面では、シンプルなデザインの時計ではコーディネートに違和感が出るもの。

宝飾時計を身につけることで、一気に装いをグレードアップできるはずです。

 

2-3. 時計としての性能

宝飾時計は、必ずしも時計専業ブランドによって製造されているわけではありません。

しかし、宝飾時計の製造には長い歴史と高い技術力を誇る名門ジュエラーが携わっている場合が多く、その性能は他の高級時計と比べて必ずしも見劣りしません。

ただし、自分が時計としての機能と宝飾品としての機能のどちらを重視するかで、相性の良いブランドは変わってくるでしょう。

 

3. 宝飾時計の有名ブランド

宝飾時計の世界には、どのような人気ブランドがあるのでしょうか?

ここでは、宝飾時計を製造する有名ブランドそれぞれの歴史や特徴、人気シリーズについて紹介します。

 

3-1. カルティエ

19世紀フランスで宝石商ルイ・フランソワ・カルティエによって創業され、各国の王族によって愛されてきたジュエリーブランド「カルティエ」。

そんなカルティエは、実は宝飾時計ブランドとしても長い歴史を持っています。

1904年に初のパイロットウォッチとして「サントス」を発表して以来、数々のデザイン性の高い宝飾時計を発表してきました。

 

3-1-1. カルティエの人気シリーズ:タンク

戦車をモチーフにして作られた「タンク」は、1919年の発売以来長きに渡ってカルティエの人気シリーズとして君臨しています。

アイコニックな角型のフォルムに見られるシンプルながら華やかなデザインとバリエーションにより、老若男女身につけられることもその魅力のひとつです。

 

3-2. ブルガリ

銀細工職人ソティリオ・ブルガリによって19世紀に創業されたイタリアを代表するブランド「ブルガリ」。

宝飾品ブランドとしてのデザイン性とスイスの腕時計職人による高い技術を融合させて、クオリティの高い宝飾時計を多数展開してきました。

1977年の「ブルガリ・ブルガリ」の誕生を契機として、多数の名作コレクションを発表。

内部のムーブメントに代表される高い技術力はブルガリの宝飾時計の特徴であり、実用性にも秀でています。

 

3-2-1. ブルガリの人気シリーズ:ブルガリ・ブルガリ

「ブルガリ・ブルガリ」は、1977年に発表されたブルガリのフラッグシップモデルとも言える腕時計です。

一見シンプルなデザインながらも、ベゼルに刻印されたブランドロゴがスタイリッシュな雰囲気を醸し出し、身につけるだけで簡単におしゃれさを演出できます。

 

3-3. ティファニー

アメリカ・ニューヨーク発の人気ジュエリーブランド「ティファニー」は、実は19世紀中頃には腕時計の製造を開始していた老舗の時計メーカーでもあります。

初めての時計製造から間もなく時計の本場スイスに自社工場を構えたティファニーは、高い技術力を結集した時計を次々に発売。

当時作られた時計は精度が高いことから、今なおヴィンテージウォッチとして広く人気を集めています。

 

3-3-1. ティファニーの人気シリーズ:アトラス

ティファニー・ニューヨーク本店に掲げられている大時計「アトラスクロック」をモチーフとしてデザインされたティファニーの代表作です。

ローマ数字によるインデックスを基本に、シンプルかつ絶妙なバランスでデザインされた高級感が魅力的。

全てのモデルでスイス製の高精度なムーブメントを搭載していることから、実用性の高さにも定評があります。

 

3-4. ヴァンクリーフ&アーペル

ヴァンクリーフ&アーペルは、フランス・パリにて創業されたジュエリーブランド。

ヴァンクリーフとアーペルというふたりが結婚したことをきっかけに生まれたというロマンチックな逸話も持っています。

ヴァンクリーフ&アーペルが展開する時計の魅力は、エレガントかつコンセプチュアルなデザイン性です。

また、ジュエラーならではの宝石のカッティング技術も見逃せないポイントと言えるでしょう。

 

3-4-1. ヴァンクリーフ&アーペルの人気シリーズ:アルハンブラ

ヴァンクリーフ&アーペルのアイコニックなモチーフともなっている四葉のクローバー型のフォルムを軸に、ブランドが得意とする宝石を埋め込んだ人気シリーズが「アルハンブラ」です。

四葉のクローバーにはそれぞれ“幸運”“健康”“富”“真実の愛”の4つの意味が込められているとされていて、身につけると簡単に女性的かつ華やかな印象を与えてくれます。

 

3-5. ショーメ

1780年創業と多数ある宝飾時計ブランドの中でも長い歴史を誇るのが、「ショーメ」です。

ヴァンクリーフ&アーペルなどと並んでパリ5大ジュエラーの一角とされており、宝石商としての技術を活かした時計やアクセサリーを販売しています。

ショーメの宝飾時計には、「クラスワン」や「リアン」、メンズ向けラインの「ダンディ」などがありますが、どのモデルにおいてもショーメらしい気品の感じられるデザインが特徴的です。

 

3-5-1. ショーメの人気シリーズ:クラスワン

「クラスワン」は、ショーメ初のスポーツウォッチとして販売されたコレクション。

ダイバーズウォッチでもあるこのモデルには、100mの防水機能や回転ベゼルなど実用性の高い機能が多数備わっています。

デザイン面では、スポーティーなモチーフを基調としながらもショーメらしい高級感と華やかな雰囲気が損なわれていない点が魅力です。

 

3-6. ブシュロン

ブシュロンは1858年に創業し、後に多数の名門ジュエラーが誕生することとなるパリ・ヴァンドーム広場に早くから店舗を構えた歴史と伝統あるブランドです。

この高級ブランドは、革新的なデザイン性を武器に常に時代を切り拓いてきました。

現在でも、人気シリーズである「リフレ」や「マ ジョリー」を筆頭に、他のブランドと被らないと同時に実用性にもこだわって作られた高級時計を多数展開しています。

 

3-6-1. ブシュロンの人気シリーズ:リフレ

1947年に発表されて以来ブシュロンのフラッグシップモデルとなっている「リフレ」の特徴は、ケースに施された波形のダブルゴドロン装飾です。

独特の陰影を持つこのエレガントな装飾は、実は一部の職人しか作れない高い技術力の結集でもあります。

加えて、横にスライドするだけでストラップの着脱が容易にできる「インビジブルクラスプシステム」を搭載している点も見逃せません。

 

3-7. ハリー・ウィンストン

アメリカ・ニューヨーク発祥のハリー・ウィンストンは、「キング・オブ・ダイヤモンド」と称された同名の創業者の名前から名付けられました。

世界に名だたるジュエラーとしての地位を確立したハリー・ウィンストンは、1989年に初めて宝飾時計作りに参入します。

ジュエラーとしての高い見識に技術力をプラスしたアイテムを次々に開発・販売し、今では一流の宝飾時計メーカーの一角を占めるまでになりました。

女性向けのアイテムが多くを占める宝飾時計業界において、ハリー・ウィンストンでは男性向けの時計を多数展開し、独自の地位を築いています。

 

3-7-1. ハリー・ウィンストンの人気シリーズ:アヴェニュー

優美なレクタンギュラー(長方形)ケースを用いて、ハリー・ウィンストンが本店を構えるニューヨークの街並みを再現した同ブランドのアイコニックなシリーズです。

その特徴的なラインと、ベゼル部分を筆頭として時計全体にふんだんに用いられたダイヤモンドの輝きがあいまって、パーティーなど華やかなシーンで最上の輝きを提供してくれることでしょう。

 

3-8. TASAKI

国産のジュエリーブランドであるTASAKIは、当初「田崎真珠」として創業されて養殖真珠の販売に従事していました。

2009年には新たにタクーン・パニクガルをデザイナーに迎え、ブランド名をTASAKIに変更。

現代的で洗練された商品を次々と世に送り出し、多種多様な高級時計を展開するに至っています。

 

3-8-1. TASAKIの人気シリーズ:バランス

タクーン・パニクガルによってデザインされ、従来のTASAKIのデザインを現代的に再解釈したエポックメイキングなシリーズが、この「バランス」です。

アクセサリーでは直線のラインにパールを並べるバランスの象徴的なデザインは、時計においては、ラグに配置された直線のゴールドバーに変身。

ミニマルでありながらエレガントさも兼ね備えた、上品な雰囲気が魅力の逸品です。

 

3-9. ルイ・ヴィトン

世界的なハイブランドとして有名なルイ・ヴィトンは、1854年に旅行カバン店として創業されて以来ハンドバッグや財布などに商品の幅を広げて、その名声を確固たるものにしていきました。

そんなルイ・ヴィトンは、2002年にブランド時計の世界へ参入します。

世界的なブランド力を背景に一流の技術者やデザイナーを揃えて作り上げられた宝飾時計の数々は、まさしく最高の逸品と言えるものばかりです。

 

3-9-1. ルイ・ヴィトンの人気シリーズ:タンブール

「タンブール」は、2002年にルイ・ヴィトン初の時計コレクションとして発売されたシリーズ。

フランス語で“太鼓”を意味するタンブールは、分厚いケースを持つことが特徴です。

ラグジュアリー感のあるデザインに加え、ケースサイドに刻印されたブランドロゴや裏ぶたのモノグラム柄がブランド感を演出してくれるため、特にルイ・ヴィトンファンにおすすめのシリーズとなっています。

 

3-10. ピアジェ

ピアジェは、1874年に時計作りの本場とも言えるスイスで創業された本格派時計ブランドです。

創業以来時計作りを専門としてきたこともありその技術力は確かなもので、とりわけ時計の針を動かすムーブメントの性能はピカイチです。

1959年に初のブティックをジュネーブに開店すると、時計と同時にジュエリーの販売も開始。

それ以来、ラグジュアリーなデザインを基調とする宝飾時計を多数展開するようになりました。

 

3-10-1. ピアジェの人気シリーズ:ライムライト

1970年代に発表されたライムライトシリーズは、時計のベゼル部分に華やかに宝石を散りばめたレディースコレクションです。

熟練の職人によって作られたこの製品は実用性の面でも卓越しており、ピアジェのアイコニックなシリーズとしての地位を確立しています。

 

3-11. その他の宝飾時計有名ブランド

上記で紹介したブランドの他にも、宝飾時計には以下のような有名メーカーがあります。

 

  • ショパール
  • シャリオール
  • モーブッサン
  • メレリオ・ディ・メレー
  • ブレゲ
  • ヴァシュロン・コンスタンタン

これらのブランドはいずれも宝飾時計メーカーとしての長い歴史と高い技術力を誇り、すでに紹介したブランドと比べても商品のクオリティは甲乙つけがたいレベルのものばかりです。

 

4. 宝飾時計の買取価格

宝飾時計は基本的に高値で取引されているものの、実際の買取価格はいくつかの要因によって左右されます。

ここでは、宝飾時計の買取価格を決めるポイントとして以下4点を紹介します。

 

  • 相場によって変動する
  • 付属品の有無によって決まる
  • 査定前にお手入れを行うとよい
  • 金価格高騰の影響は?

4-1. 相場によって変動する

宝飾時計の買取価格は、主に以下の相場によって変動します。

  • 宝石の相場
  • 金相場
  • 円相場

宝飾時計に使われる宝石や金はその時々の需要と供給により価格が変動するため、これらを素材として用いている宝飾時計の価値も大きく影響を受けます。

また、世界中で取引されている宝飾時計は、為替レートによってもその買取価格を変動させます。

2025年8月現在では数年前に比べて円がかなり安くなっているため、宝飾時計を高く買取ってもらうチャンスです。

 

4-2. 付属品の有無によって決まる

宝飾時計を少しでも高く買い取ってもらうには、付属品を揃えておくことが大切です。

宝飾時計の付属品には、主に以下のものがあります。

  • 外箱
  • 説明書
  • ギャランティーカード(保証書)
  • コマなどのパーツ

中でもギャランティーカードがない場合、本物である証拠がないとして買取価格を大幅に減額されたり、買取不可になったりするケースもあるため注意しましょう。

 

4-3. 査定前にお手入れを行うとよい

査定前にお手入れを行うことで少しでも宝飾時計の状態を良く見せることにつながり、高価買取してもらえる可能性が高まります。

具体的なお手入れの方法は本記事「宝飾時計のお手入れのポイント」という見出しで説明しているので、ぜひ目を通してみてください。

 

4-4. 金価格高騰の影響は?

2025年8月現在見られる金価格高騰は、特に金を材料の一部として作られた宝飾時計の買取価格に多く影響を与えます。

金をはじめとした貴金属の買取価格は「1gあたりの相場×重量」で決められており、この1gあたりの相場が上がれば、当然金を含む宝飾時計の価格も上がるというわけです。

このため、現在は金を材料とする宝飾時計を売却するのに適したタイミングと言えるかもしれません。

 

5. 宝飾時計のお手入れのポイント

実際に宝飾時計を手入れする際には、守るべきポイントがポイントが複数あります。

以下で紹介するポイントを守って、手持ちの宝飾時計を美しく保ちましょう。

  • 柔らかい布で拭く
  • 柔らかいブラシや薄めた中性洗剤を使う
  • 高温や直射日光に晒さない
  • 数年に一度はオーバーホールに出す

5-1. 柔らかい布で拭く

柔らかい布を使って時計を拭くことで、指紋や汚れ、埃などを取ることができます。

とりわけ、ジュエリーに指紋や汚れがつくと時にくすみや曇りにつながってしまうため、慎重に拭いておきましょう。

5-2. 柔らかいブラシや薄めた中性洗剤を使う

拭き取るだけでは落としきれない汚れを取りたい時には、柔らかいブラシと、防水性の高い時計の場合は薄めた中性洗剤を使いましょう。

上記の方法を遵守しないと「硬いブラシで時計を傷つけてしまった」「石鹸水を用いたことで宝石の輝きが曇ってしまった」といった事態になりかねないので、ぜひ注意して行ってみてください。

5-3. 高温や直射日光に晒さない

高温や直射日光に晒される場所は、宝飾時計を保管する場所としてふさわしくありません。

高温に晒されれば時計が壊れてしまう可能性はもちろん、直射日光を浴びると文字盤やストラップなどが変色してしまうことも起こり得ます。

宝飾時計を適切に保管するためには、温度が安定していて日光の当たらない場所に置くことをおすすめします。

 

5-4. 数年に一度はオーバーホールに出す

一種の精密機械でもある宝飾時計を快適に使うには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

機械式の時計であれば3〜4年に一度、電池式の時計であれば電池の寿命(通常2〜3年程度)に合わせてオーバーホール・電池交換に出すようにすると良いでしょう。

 

6. まとめ:美と高級感を備えたアクセサリーが欲しいなら宝飾時計を

多くの一流のブランドが展開する宝飾時計は、美しく配置された宝石や金・エレガントなデザインにより、身につけると一気にラグジュアリーなスタイルを演出できるアイテムです。

買取価格もつきやすいことから、不要な宝飾時計を売却して欲しいものを買い直すという選択肢もとれるでしょう。

美しさと高級感を兼ね備えたアクセサリーをお探しの方は、ぜひ宝飾時計の購入を検討してみてください。

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